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ヤクルト「豆乳の力」はポッカサッポロ「ソイビオ」から何が変わったのか

腸活

ヤクルトから「豆乳の力」という豆乳ヨーグルトが発売されました。「豆パ!」というDJ KOOさんの叫び声をバックにTV-CMを展開しています。大豆の健康へのいいイメージといつまでも若々しい内田有紀さんがので、アンチエイジングにもよさそうにみえます。

この商品どうやらヤクルトが新たに作ったというわけではなく、もともとあったポッカサッポロの「ソイビオ」を事業譲渡したもののようです。いったい何が変わったのでしょうか?豆乳ヨーグルト会の王者マルサンアイの「豆乳グルト」と比較して、どちらを買うべきなのか?味は美味しいのか?を調べてみました。

ヤクルトが豆乳ヨーグルトに参入

ヤクルトが豆乳事業に参入しました。もともと「ソイビオ」ブランドで豆乳ヨーグルトを展開していたポッカサッポロフード&ビバレッジから事業を買い取り、新しく会社を生産子会社を立ち上げています。

以下、Webで公開された記事です。

ポッカサッポロフード&ビバレッジから取得した植物性ヨーグルト事業と生産設備を活用し、10月に新たな生産子会社「ヤクルトプランツファクトリー」を設立。10月7日から個食タイプで特定保健用食品の「豆乳の力 プレーン」「同ブルーベリー」(110g、税別130円)、大容量タイプの「同プレーン無糖」(400g、265円)を発売する。

引用元:ヤクルト本社 植物性市場へ本格参入 新ブランド「豆乳の力」発売(食品新聞) – Yahoo!ニュース

豆乳の売り上げは年々増えています。ヤクルトもそこに目をつけたのでしょう。

「ソイビオ」から「豆乳の力」への変化点

ではサッポロ「ソイビオ」からヤクルト「豆乳の力」へブランドチェンジして、商品の中身はどう変わったのでしょうか?

①菌が変わっている?

大豆を発酵させる「菌」が変わっています。

ソイビオ
4種の乳酸菌を使っています。ラクトバチルス2種 ビフィドバクテリウム属 ストレプスコッカス属という4種類の乳酸菌になります。

豆乳の力
乳酸菌とビフィズス菌を使用しています。乳酸菌の種類は明かされていません。

ところが!
ヤクルトのお客様相談に聞いたところ、中身は全く変わっていませんという回答でした。どういうことでしょうか?電話に出た女性につっこんだら、しどろもどろ。ソイビオはビフィズス菌を使っていないはずでしたが、使っていたのか?それとも「豆乳の力」がビフィズス菌を使っていないのか?

いずれいしろ釈然としない回答でしたが、公式には「変わっていない」が回答でした。

乳酸菌とビフィズス菌は待ったく違うものなのにおかしいですよね。

②価格が変わっている

標準価格は「豆乳の力」が3円値上げしています。

ソイビオ262円
豆乳の力265円

とはいえ、値上げラッシュの世の中で3円だけのアップは価格据え置きに近いでしょう。

③原材料は変わっていない

原材料はどちらも大豆と食物繊維(イヌリン)です。ソイビオがアメリカ産大豆で、豆乳の力の大豆は不明ですが、豆乳は国内製造です。

ソイビオ
豆乳(大豆(アメリカ))、食物繊維(イヌリン)、(一部に大豆を含む)

豆乳の力
豆乳(大豆を含む)(国内製造)、食物繊維(イヌリン)

表記は以上のようなになってます。よく見ないと豆乳の力は国産大豆と勘違いしそうですが、あくまでも国内製造の豆乳ということです。

④成分は変わっていない

では成分はどうなのでしょうか?カロリー、たんぱく質、脂質など全く変わっていません。

栄養成分(100mlあたり) 豆乳の力 ソイビオ
カロリー 49kcal 49kcal
たんぱく質 3.9g 3.9g
脂質 2.4g 2.4g
コレステロール 0mg 0mg
炭水化物 5.1g 5.1g
-糖質 0.8g 0.8g
-糖類 0g 0g
-食物繊維 4.3g 4.3g
食塩相当量 0.04~0.09g 0.05g
標準価格(税抜き) 265円 262円

これはヤクルトのお客様相談の言ったとおりでした。

引用:ソイビオ豆乳ヨーグルト プレーン無糖(400g)|豆乳 | 植物性ヨーグルト | 商品・キャンペーン | ポッカサッポロフード&ビバレッジ (pokkasapporo-fb.jp)

 

王者マルサンアイ「豆乳グルト」との比較

では、豆乳ヨーグルトの分野でもっとも売れているマルサンアイの「豆乳グルト」と比較した場合、どちらが「買い」なのでしょうか。

成分比較

成分を比較しますと、「豆乳の力」の方が優れているよう見えます。
差は小さいですがローカロリーで、高たんぱく、低脂質です。なにより食物繊維が多いのが強みでしょう。

栄養成分(100mlあたり) 豆乳の力 豆乳グルト
カロリー 49kcal 45kcal
たんぱく質 3.9g 3.5g
脂質 2.4g 2.7g
コレステロール 0mg 0mg
炭水化物 5.1g 1.6g
-糖質 0.8g
-糖類 0g 0.3g
-食物繊維 4.3g
食塩相当量 0.04~009g 0g
標準価格(税抜き) 265円 290円

標準価格比較

標準価格ですが、比較しますと豆乳の力のほうがお安くなっています。

豆乳の力265円(税抜き)
豆乳グルト290円(税抜き)

これは、かなり競合を意識した価格設定なのではないでしょうか。

菌の比較

使用されている菌を比較してみましょう。

豆乳グルト
植物性乳酸菌TUA4408Lを使用しています。これは長野県木曽地方に伝わる「すんき漬け」という漬物の菌です。植物性乳酸菌であり豆乳との相性はいいでしょう。豆乳をおいしく発酵させる菌という事です。

豆乳の力
乳酸菌とビフィズス菌を使用しています。この乳酸菌は社外秘という事で教えていただけませんでした。

豆乳の力は乳酸菌の種類はわかりませんでしたが、ビフィズス菌が含まれているのはプラスです。

結論として「豆乳の力」は買いといってもいいように思います。

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豆乳の力はおいしいのか

では「豆乳の力」はおいしいのでしょうか。

豆乳ヨーグルトは、普通のヨーグルトとは違って独特の味がします。ヨーグルトというよりも豆腐の柔らかいもののような感じです。どの程度の酸味があるかで、ヨーグルトを感じられるのか、豆腐になってしまうのかの差が出ます。

内蓋をあけてスプーンですくったところです。硬めなので見た目は豆腐のようです。

内蓋に「おいしい召し上がり方」の記載があります。

容器の底の方からスプーンなどで、よくかき混ぜることでなめらかな状態になります。という説明書きがあります。

実際にやってみますと、なめらかになりました。ちょっと気になるのは、ビフィズス菌は空気に弱いこと。空気に触れさせることで、いくらかは死んでしまっているかもしれません。。


実際に食べてみました。んー豆腐の感じは残ってます。というかほぼ豆腐味です。何人かで試食しましたが同じ意見でした。醤油とかつお節でおいしくいただけそうです。

ちなみに「豆乳グルト」と味も比較しました。左が「豆乳グルト」右が「豆乳の力」です。見た目は全く違いが分かりません。

豆乳グルトのほうが、ヨーグルト感はあるように思います。このあたりの食べやすさは好みなのでしょうが、豆乳グルトはソイビオの時から味も変わっていません。やはり売れているだけあって、豆乳グルトのほうが食べやすいように思います。

とはいえ成分や価格では勝っている「豆乳の力」。十分「買い」だと思います。

ヤクルトいわく「ソイビオからなにも変わっていない」ということですが、ヤクルトブランドの力をかりて、「豆乳グルト」の牙城を崩せるのか注目です。

豆乳グルトをヨーグルトメーカーでうまく作る方法はこちらをご参照ください。

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