雪印メグミルクの公式Webサイトに『恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト』を1日1個12週間食べた試験に於いて、内臓脂肪は低下したが体脂肪率は低下せず若干（1％未満）増加した。という表記をみつけました。
なんと、体脂肪率は低下しないとのことです。本当なのでしょうか。

雪印メグミルクの公式Webに体脂肪は減らないと書いてある
お客様相談への質問

雪印メグミルクの公式Webに体脂肪は減らないと書いてある

まずは、ガセリ菌SP株ヨーグルトの効果です。内臓脂肪の減少をエビデンスを元に説明しています。

2024年10月10日現在の表記
Ｑ.『恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト』には、どういう機能がありますか？

Ａ.肥満傾向（BMI値25kg/m2以上30kg/m2未満、内臓脂肪面積：80cm2以上）の20～60代の男女101名を対象に1日1個、12週間毎日摂取いただきました。その結果8週間および12週間でガセリ菌を含まないプラセボヨーグルトを摂取した方に比べ内臓脂肪が有意に減少しました。

続いて問題の「体脂肪」への効果です。内臓脂肪は低下しましたが、体脂肪率は低下せず若干（1％未満）増加しました。

2024年10月10日現在の表記
Q.『恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト』には、体脂肪を減らす機能もありますか？

A．『恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト』を1日1個12週間食べていただいた試験（上述）に於いて、内臓脂肪は低下しましたが、体脂肪率は低下せず若干（1％未満）増加しました。体脂肪率についてはガセリ菌SP株を含まないヨーグルトを食べていただいた方に於いても同様に（1％未満）増加しており、体脂肪率の増加はガセリ菌SP株の摂取が原因ではないと考えられます。

カルシウムの摂取量が減ることで、体脂肪率が増えたという報告があり、今回の試験において乳製品の摂取を制限したことが影響したと考えられます。
参考　高野義彦ほか　薬理と治療,41,895-903　（2013）※ヒトの脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪の2種類があり、それらを合わせて体脂肪と呼びます。

こんな風に読みとれます。
・恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルトを食べると内臓脂肪は下がる。
・通常のヨーグルトは内臓脂肪は下がらない。
・でもどちらのヨーグルトも体脂肪率は１％未満だが増える。
・体脂肪とは内臓脂肪と皮下脂肪を合わせたもの。
・原因はカルシウムを摂るとやせるが、1日1個に制限したためカルシウムの摂取量が減ったから。

ということは、
・ガセリ菌SP株は内臓脂肪は減らせるが、その分皮下脂肪は通常のヨーグルトを食べた時よりも増える。
・結果、内臓脂肪と皮下脂肪のトータルである体脂肪は、普通のヨーグルトを食べた時と変わらなくなってしまう！
・むしろ内臓脂肪を落としても、皮下脂肪を多くする効果があるのでは？

これが本当なら意味ないじゃん！！