日清の完全メシ「カレーメシ」はダイエットにいいのか?食べてみた感想です。

たんぱく質

お湯をかけるだけで33種類の栄養素がとれる「カレーメシ」の「完全メシ」。だいたいこういうのって美味しさが犠牲になるのですが、栄養だけでなくおいしさも両立しているらしい。普通のカレーメシと比べて味はどうなのか?栄養あるのはいいけど、コスパはどうなのか?ダイエットにはいいの?実際に食べて比較してみました。

1.日清の戦略

最初に製造元である日清食品の「完全メシ」にたいしての戦略的な考えを見てみます。
世界の食の競争軸が「健康」に変化する中、日清食品ホールディングズは「完全栄養食」を軸に、世界の食品業界で存在感を示そうとしています。どうしてもジャンクなイメージのつきまとうカップヌードルに頼っていては、消費者の厳しい目に応えることはできず、世界市場から脱落する危機感をもっているようです。

日経新聞の記事によると、日清食品の「完全栄養食」分野への期待は大きく、今後の営業利益の5~10%を完全栄養食ビジネスへ投資する方針とのことです。
実際、この完全メシは、発売わずか1か月で100万食を売り上げるヒットを記録し、22年度に30億円、23年度に100億円の売り上げを目指す期待の商品になっています。

また「完全栄養食」は2024年にTOYOTAが部分開業を目指す「ウーブン・シティ」にて、住民の食事として提供する検討も進んでいるらしいです。

今後は5年以内に完全栄養食対応のカップヌードルも発売する構想もあり、日清として非常に重要なカテゴリーとなっています。

2.完全メシ「カレーメシ」の栄養素

では完全メシの栄養成分を見てみましょう。

三大栄養素PFC(P:たんぱく質、F:脂質、C:炭水化物)のバランスが最適な値になっています。PFCの基準範囲の中央値(P:16.5%/F:25%/C:57.5%)とした場合、完全メシは(P:17%/F:22.6%/C:60.4%)で、ほぼバランスが基準通りとなっています。

①熱量(カロリー)

熱量(カロリー)は471kcalです。これは1日分でいうとどれくらいの値なのでしょうか。身体活動レベル が「普通」な場合、成人男性で1日に必要なカロリーは以下の通りです。

18〜29歳 2,600 kcal
30〜49歳 2,700kcal
50〜64歳 2,600 kcal
65〜74歳 2,400kcal
75歳以上 2,100kcal

パッケージにも「成人男性が1日に必要なエネルギーは2700kcal」という記載もあります。朝昼晩3食に2個づつ食べても471kcal*6=2826kcal。1食分471kcalはかなりローカロリーとなります。

②たんぱく質

たんぱく質は20.9gです。成人男性の1日に必要なたんぱく質の量は60~65gといわれています。また体重*1g必要ともいわれています。

ただし、筋トレをする方であればより多くの量が必要となります。また、高齢になれば1回の食事での吸収率がおちるので、より多くの量が必要となります。

体重60kgの人であれば、3食で60g必要ですので1食で20gとれる完全メシ「カレーメシ」は、1食に必要な最低限の20gは確保しているので適切とも言えます。

③脂質

脂質は12.4gです。カレーで気になるのが脂質です。現代人の食生活ではどうしても脂質が多すぎです。できれば摂りたくないところ。

しかし、脂質はカラダの中でエネルギー源として使われます。 また、細胞膜やホルモンの材料としても使われるほか、脂溶性ビタミンの吸収を助ける役割もしています。

PFCの基準範囲の中央値(P:16.5%/F:25%/C:57.5%)とした場合、完全メシは(P:17%/F:22.6%/C:60.4%)なので、脂質は少なめという事も言えます。

成人で必要な量は約50gですので、バランスを考えれば適切な量ではないでしょうか。

④炭水化物と食物繊維は

炭水化物はラベルでは74.4gとなっていますが、内訳として糖質が63.3g、食物繊維が11.1gです。1日に必要な食物繊維の量は、男女ともに18~64歳で男性21g、女性18gといわれています。実際の摂取量は、40~50代の男女ともに13~14g程度です。

食物繊維不足の食生活の中で、1食で食物繊維が11.1gも摂れるのはかなり優秀といえます。

 

⑤通常のカレーメシとの比較

完全メシと通常のカレーメシとの栄養比較です。カロリーはほぼ同じなのに、たんぱく質の量は多く脂質は抑え食物繊維も豊富。バランスとしてはかなりとれていることがわかります。

完全メシ普通のカレーメシ
熱量471kcal465kcal
たんぱく質20.9g7.2g
脂質12.4g15.5g
糖質63.3g74.1g(食物繊維含む)
食物繊維11.1g不明
標準価格
(税別)
398円242円

参照先:完全メシ カレーメシ 欧風カレー | 日清食品グループ (nissin.com)

 

3.完全メシ「カレーメシ」を食べてみた。

では、完全メシと普通のカレーメシを食べ比べてみます。
左が普通のカレーメシ、右が完全メシです。

完全メシには、別容器が付属していて中に2種類の小袋が入っています。

「信じて混ぜろ!完全謎パウダー」と「仕上げオイル」です。何を信じるかといえば、カレーになることを信じるという事ですかね。味が落ちるかもしれませんが、脂質が気にある人は「仕上げオイル」の量を調節してもいいかもしれません。

まず、お湯を内側の縁までゆっくりとまんべんなくいれます。

フタをして5分待ったあとの状態です。

「信じて混ぜろ!完全謎パウダー」と「仕上げオイル」を入れた状態です。ここからグルグルとかき混ぜます。

こんな感じになります。

完成です。

お味の方は欧風カレーというところでしょうか。悪くはないです。でも激ウマというわけでもないですね。驚いたのはインスタントなのにそれを感じさせないご飯の食感です。十分に満足できる1食です。

ちなみに普通のカレーメシとの比較です。右が完全メシです。色が濃いのがわかります。

こちらが普通のカレーメシ。味はカレーメシの勝ちかな。こちらのほうは美味しかったです。好みの問題もあるとは思いますが、比較すると完全メシには独特のクセがあるのがわかります。

4.栄養食品としてコスパはいい?ダイエット向き?

カレーメシ「完全メシ」は、栄養バランスとして最適な食品ですが、1個398円ってコスパはいいのでしょうか?

結論は、栄養バランスのいい食品としてのコスパはいいですが、ダイエットだけで考えれば決してコスパがいいとは言えないでしょう。

ダイエットの食事方法としては、高たんぱく、低糖質、低脂肪が求められます。「完全メシ」ではとりたくない脂肪や糖質も食べることになりますので、ダイエット目線ではいまいちになります。

では他に同じような栄養バランスで、コスパがいいと言えそうな食品を考えてみました。

①カップヌードルPRO+たまご

まず思い浮かぶのが「カップヌードルPRO+たまご」です。

カップヌードルPROは、低糖質で高たんぱくを売りにした同じく日清の商品です。成分表の通り、たんぱく質が15.2gとカップラーメンの類では画期的に多い商品になっています。

とはいえ、まだたんぱく質が20gには足りません。そこで卵1個を足してみます。
以下がカップヌードルPROとたまごの栄養素です。カロリーは合計350Kcalでたんぱく質は21.4gとなり、低カロリー高たんぱくの組み合わせになります。また食物繊維がとても多いです。

カップヌードルPROたまご(1個50g)合計
熱量274kcal76kcal350kcal
たんぱく質15.2g6.2g21.4g
脂質16.8g5.2g22g
糖質15.3g炭水化物0.2g15.4g
食物繊維20.1g0g20.1g
標準価格
(税別)
206円約20円約226円

PFCの基準範囲の中央値(P:16.5%/F:25%/C:57.5%)とした場合、カップヌードルPRO+たまごは(P:36.3%/F:37.4%/C:26.3%)なので、糖質が少なめになります。

低糖質高たんぱく、低カロリーで食物繊維が豊富なので、ダイエットにはむしろ最適かもしれません。

ただし、カップヌードルPROのたんぱく質15gはスープに含まれている分量も含んでいますので、スープを飲む必要があります。その場合は塩分に要注意となります。

こちらにまとめています。

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合計226円でこの栄養バランスはコスパがいいといえます。

②カレーメシ+プロテインバー

続いて普通の「普通のカレーメシ+プロテインバー」です。

普通のカレーメシとイオンプロテインバーFORジュニアの栄養素です。カロリーは合計627Kcalでたんぱく質は22.2gとなっています。

普通のカレーメシイオンプロテインバーFORジュニア合計
熱量465kcal162kcal627Kcal
たんぱく質7.2g15g22.2g
脂質15.5g7g22.5g
糖質74.1g(食物繊維含む)9.3g83.4g
食物繊維不明1g不明
標準価格
(税別)
242円98円340円

PFCの基準範囲の中央値(P:16.5%/F:25%/C:57.5%)とした場合、カレーメシ+イオンプロテインバーは(P:17.2%/F:17.4%/C:65.4%)なので、脂質が少なめになります。とはいえかなりいいいバランスです。

カロリーも合計627Kcalとそこそこあり、腹持ちもよさそう。なにより、デザート感覚でチョコ味を楽しめるのもうれしいところです。

高たんぱく低カロリーで若干糖質が多めですが、脂質が少ないので、こちらもダイエットにはいいかもしれません。

ちなみに世の中に数あるプロテインバーの中でイオンの「プロテインバーFORジュニア」をお勧めする理由はこちらにまとめてあります。

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こちらも合計340円でこの栄養バランスは買いに値するのではないでしょうか。

他の食品と比較してもカレーメシ「完全メシ」のPFCバランスは秀逸です。お湯だけで手軽に栄養が摂れる食品は、いままでなかったかもしれません。
とはいえ、単純にダイエットしたいのであれば、より高たんぱく低脂質、低糖質の組み合わせがいいでしょう。栄養バランスが完全=ダイエットに最適なのかは別の話。なにを求めるかで選択を変えてみるのもいいかもですね。
ダイエットが成功した後に、維持するために栄養バランスをとるというところでしょうか。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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