胃酸に強い明治LG21ヨーグルト。ピロリ菌の除菌にも効果があるといいますが、継続して食べる必要があります。毎日食べるとなると、買いに行くのが面倒になりそう。そんな人のために宅配システムがあります。では、市販品と宅配品は何が違うのでしょうか。コスパはいいのでしょうか。宅配品を頼むか迷っている方のために、実際の商品を食べ比べてみました。
1.見た目
まずは見た目のパッケージが違います。
市販品が青で宅配品が緑です。
またドリンクタイプは、市販品は樹脂の容器ですが、宅配品は瓶の容器です。
ラベルに書いてある「医師の95.3%が薦める」などのコメントは一緒です。
2.製法
製法に違いがあります。以下は明治のホームページの内容です。
固形タイプについては、じっくり時間をかける<丹念はっ酵>技術を採用とあります。そこで、お客様相談に聞いてみました。
丹念はっ酵とは具体的に何時間ですか?
通常のヨーグルトは40℃4~6時間ですが、丹念はっ酵の具体的内容は企業秘密です。
あら、残念。企業秘密であればしょうがないですね。
ドリンクタイプについては、EX製法の「丹念はっ酵」ではないようです。通常品と同じ製法かもしれません。
3.容量とコスパ
容量と価格が違います。
市販品のほうが容量は多いです。市販品は近所のスーパーで買った価格です。宅配品の方が少ないのに高いですね。まあ配送費ということでしょうか。
1mlあたりのコスパを比較してみましょう。
LG21 |
宅配タイプ | |
内容量 | 112g | 85g |
価格 | 税込み 139.32円 |
税込み 142.56円 |
1gあたりのコスト | 1.24円 | 1.68円 |
つづいてはドリンクタイプ。
LG21 |
宅配タイプ |
|
内容量 | 112g | 100g |
価格 | 税込み 139.32円 |
税込み 154.44円 |
1gあたりのコスト | 1.24円 | 1.54円 |
単純比較では市販品の方がお得という事になります。
4.成分
続いては成分を比較してみましょう。ダイエットに気になる脂肪分やたんぱく質の量や、添加物を比較します。
①固形タイプ
まずは固形タイプです。内容量以外は全く同じです。
LG21 |
宅配タイプ | |
内容量 | 112g | 85g |
無脂乳 固形分 |
9.2% | 9.2% |
無脂肪分 | 3.0% | 3.0% |
原材料名 | 生乳(国産)、乳製品、砂糖/甘味料(ステビア) | 生乳(国産)、乳製品、砂糖/甘味料(ステビア) |
内容量が違うので、数値が異なりますが100g換算にすると同じです。
()は100g換算 | LG21 |
宅配タイプ |
内容量 | 112g | 85g |
エネルギー | 89Kcal (79) |
68Kcal (80) |
たんぱく質 | 3.8g (3.4) |
2.9g (3.4) |
脂質 | 3.4g (3.0) |
2.6g (3.0) |
炭水化物 | 10.9g (9.7) |
8.3g (9.8) |
食塩相当量 | 0.12g (0.11) |
0.094g (0.11) |
カルシウム | 134mg (120) |
102mg (120) |
つまり、LG21のオリジナルと宅配品は同じ原料を使っていることがわかります。
②ドリンクタイプ
一方のドリンクタイプです。こちらも内容量以外は同じです。
LG21 |
宅配タイプ |
|
内容量 | 112g | 100g |
無脂乳 固形分 |
8.0% | 8.0% |
無脂肪分 | 0.5% | 0.5% |
原材料名 | 乳製品(国内製造又は外国製造)、ぶどう糖果糖液糖、砂糖/安定剤(ペクチン)、香料 | 乳製品(国内製造又は外国製造)、ぶどう糖果糖液糖、砂糖/安定剤(ペクチン)、香料 |
内容量が違うので、数値が異なりますが100g換算にするとほぼ同じです。カルシウムの量だけが100g換算では市販品114.3mgで宅配品111mgと若干異なります。
()は100 g換算 |
LG21 |
宅配タイプ |
内容量 | 112g | 100g |
エネルギー | 78Kcal (69.6) |
70Kcal |
たんぱく質 | 3.5g (3.1) |
3.1g |
脂質 | 0.7g (0.6) |
0.6g |
炭水化物 | 14.4g (13) |
13.0g |
食塩相当量 | 0.12g (0.11) |
0.11g |
カルシウム | 128mg (114) |
111mg |
ドリンクタイプは、100g換算でほぼ同じ中身のようにみえます。ただし、カルシウムの量が異なるところが気になります。
5.味
固形タイプは同じ材料ということなので、材料が同じであれば、あとは製法による味の違いがあるかです。
既述の通り、固形タイプの宅配品については独自の発酵をさせているようです。一方のドリンクタイプは通常の製法と変わらないようです。
では比べてみましょう
固形タイプです。
すくった感じです。
見た目は全く同じで区別がつきません。すくった感触も同じです。
味の違いは区別がつきませんでした。「きめ細かく口当たりなめらかなおいしさ」を感じることはできませんでした。
またドリンクタイプについては、市販品と宅配品の製法は同じです。ただし、「宅配商品ならではのまろやかでコクのある風味を実現しています。」と記載があります。
ん?製法は同じで成分も同じっぽいのに、「宅配商品ならではのまろやかでコクのある風味」とな?どういうこと?
これもお客様相談に聞いてみました。
無脂乳固形分も無脂肪分も原材料も全く同じですが、どうやってまろやかでコクのある風味を実現しているのですか?
無脂乳固形分も無脂肪分も同じ比率で入っていますが、原材料が異なります。
同じようでいて、原材料が異なるとのことでした。実際、発売前にブラインドテストなどをして異なることを確認しているとのことでした。
実際に飲み比べてみました。
ビン特有の口当たりの良さに惑わされないように、容器に移して飲み比べしました。確かに宅配品に若干のまろやかさを感じました。でもよーく味合わないとわからないレベルです。
ひっくり返したところです。
とろみ具合は同じように見えます。
参考までですが、R-1の市販品と宅配品です。こちらは明らかにとろみ具合も違いますし、味も違いました。LG21にはR-1の市販品・宅配品比較ほど違いを感じませんでした。
結論として、食べた時に実感を得られるほどの違いを感じることはできませんでした。見た目、容量、製法の違いはありますが成分に違いはありません。また大きく味の違いも感じられませんでした。
宅配品はコスパは良くないですが、健康のために毎日続けられるのが最大のメリットに思います。続けたい人、続ける自身がない人は医療費の代わりと思って利用してみてはいかがでしょうか。
以下はLG21をヨーグルトメーカーで量産した記事です。ご参考までにどうぞ。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。