小岩井 生乳ヨーグルト脂肪ゼロは、スーパーで買うとちょっとお高いです。でも他のヨーグルトにないアシドフィルス菌が入っています。そして滑らかな口あたりが独特で味が美味しいです。そんな生乳ヨーグルトについて、・生乳って何って読むの?・入っている菌の効能ってどんなもの?・ヨーグルトメーカーで量産できるの?という疑問について色々調べてみました。
1.生乳は(せいにゅう)?(なまにゅう)?
小岩井 生乳だけで作った脂肪0(ゼロ)ヨーグルトの「生乳」は何と読むのでしょうか。
結論は、
昔は「なまにゅう」今は「せいにゅう」です。
一般的には生乳と書いて「せいにゅう」と読みます。では「せいにゅう」とは何でしょうか?
搾ったままの牛やヤギの乳で、加熱殺菌などの処理を行っていないもののことをいいます。
ということは「せいにゅう」と言っている本製品も加熱処理をしていないのか?というと、そんなことはないようです。
生乳に何も加えず加熱処理をしてからヨーグルトに加工しています。つまり原料が生乳ということから「生乳」を商品名につけているとのことです。
ただし商品の読み方は「せいにゅう」ではなく「なまにゅう」だったんです。「だった」というのは、なんと今は「せいにゅう」になっています。
↓旧パッケージには「なまにゅう」とフリガナがふられています。
でも新しいパッケージには、フリガナはふられていません。
これ、お客様相談に何て読むのか聞いてみました。なんと「なまにゅう」ではなく、「せいにゅう」だそうです。
↓が新パッケージで、現在購入できるものです。フリガナなし。
さらにややこしいのは、姉妹品の小岩井生乳100%ヨーグルトの読み方は違うのです。この商品の場合は「なまにゅう」です。
↓ちゃんとパッケージにフリガナもふっています。
なぜ「なまにゅう」なのでしょうかというと、生(なま)乳の感じを出したかったからのようです。
そして「小岩井 生乳(せいにゅう)だけで作った脂肪0(ゼロ)ヨーグルト」が「なまにゅう」から「せいにゅう」に変えたのは、理由がありました。
・脂肪をのぞいているため商品名に「生乳100%」とうたうことができない。
・でも「せいにゅう」感を出したかった。
ということで、あえて「せいにゅう」という呼び方に変えたとのことでした。
まとめますと
脂肪ゼロの正式名称は「小岩井 生乳(せいにゅう)だけで作った脂肪0(ゼロ)ヨーグルト」
脂肪が含まれている姉妹品は「小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルト」ということです。
2.菌は何が入っている?
「小岩井 生乳(せいにゅう)だけで作った脂肪0(ゼロ)ヨーグルト」には「アシドフィルス菌」が入っています。これがお得なんです!
他の菌は入っていないのか、お客様相談室へ確認しました。
「サーモフィラス菌」と「アシドフィルス菌」と「ビフィズス菌」が入っています。パッケージには書いていませんが、3種類も入っているんですね。
一方の脂肪ゼロでない「小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルト」には「ビフィズス菌」の記載があります。これはトクホであるため、トクホ対象の内容をパッケージに記載する必要があるからです。その他、サーモフィラス菌とアシドフィルス菌が入っています。
けっきょく、どちらのヨーグルトも同じ3種類の菌が使われているという事です。
一般的なヨーグルトには「サーモフィラス菌」と「ブルガリカス菌」が使われています。この「小岩井 生乳(せいにゅう)だけで作った脂肪0(ゼロ)ヨーグルト」で特徴的なのは「アシドフィルス菌」が使われていることです。
この「アシドフィルス菌」、腸内で乳酸を産生することで、善玉菌が働きやすい酸性の環境をつくるため、腸内環境を整える効果があります。
特にアシドフィルス菌の優れているのところは熱や酸に強いことです。そのため生きたまま腸に到達でき、その生存率は約70%といわれています。乳酸菌の多くは酸素を嫌うものが多く、酸素の存在する環境下では死んでしまいますが、アシドフィルス菌は酸素のある環境下でも生きていくことができます。
生きたまま腸に到達する菌といえば「ビフィズス菌」ですが、実は酸素に弱くヨーグルトメーカーでは増やせません。
生きたまま腸に到達する菌のヨーグルトを量産しようと思えば、「アシドフィルス菌」のヨーグルトを種菌にするしかありません。ヨーグルトメーカーで量産できれば、とてもお得感があります。
3.ヨーグルトメーカーで作ってみた。
「小岩井 生乳(せいにゅう)だけで作った脂肪0(ゼロ)ヨーグルト」は、なめらかになる「前発酵」製法で作られています。タンク内で半日以上発酵させた後に、丁寧に攪拌させてからパッケージに入れるという製法です。「前発酵」製法で出来上がったヨーグルトは、やわらかく滑らかなのが特徴です。
一方の「後発酵」製法とは、個別のパッケージに入れてから発酵させる製法で、豆腐やプリンのような適度な硬さが特徴です。
だからこんなに滑らかなんですね。容器が三角の理由は、滑らかなヨーグルトを注ぎやすくするための物です。
トロっとなめらか~。そして半日もかけて作っているんですね。では作ってみましょう。
①自動メニュー(42度 9時間)
元になる牛乳はもちろん脂肪ゼロタイプを使用します。
100ml減らした脂肪ゼロ牛乳(正確には加工乳)に種菌となる「小岩井 生乳(せいにゅう)だけで作った脂肪0(ゼロ)ヨーグルト」を100mlいれます。
よーくかき混ぜます。
アイリスオーヤマの ヨーグルトメーカー 900ml KYM013の自動メニューのスイッチを押します。
自動メニューは42度 9時間の設定です。
9時間後、、、まったくの液体でした。通常のヨーグルトであれば、低脂肪乳でもこの段階でカチカチのヨーグルトが出来上がります。やはり、「サーモフィラス菌」と「ブルガリカス菌」ではなく「アシドフィルス菌」だからでしょうか。
②追加(42度+6時間 合計15時間)
そのまま42度設定で6時間延長しました。
小岩井乳業のホームページを見ると、半日ほど時間をかけているとありました。そのため、6時間を追加し半日より長い合計15時間としました。途中、追加3時間の時点でのぞきましたが、まだちょっとゆるそうでしたので、6時間待ちます。
結果、できました。いつも作るヨーグルトと違ってホエイ(水分)がたっぷりです。これをよーくかき混ぜますと。。
今度はオリジナルのようにトローっとしています。
左がオリジナルで右がヨーグルトメーカーで作ったものです。同じくらいの滑らかさですが、かき混ぜが足りなかったのか、ちょっとだけもろもろ感があります。とはいえ十分滑らかです。
こちらがオリジナルです。ちょっとだけスプーンに盛れる柔らかさです。
そしてこちらが、ヨーグルトメーカーで作ったものです。同じくらいの滑らかさです。
味もかなり近いです。違いはオリジナルよりもほんのわずかに酸味があるかなという程度。比べないとわからないレベルです。
やっぱりヨーグルトって種菌で大きく味が変わってきます。種菌に近いヨーグルトが出来上がりました。
今回、使ったヨーグルトメーカーです。自動メニューがついていたり、細かな温度、時間設定も可能です。コスパも高いのでこれを買っておけば間違いないと思います。
ちょっと高価な小岩井 生乳(せいにゅう)だけで作った脂肪0(ゼロ)ヨーグルトですが、ヨーグルトメーカーで十分オリジナルに近いものが作れました。腸まで届くアシドフィルス菌入りのヨーグルトを作るには、これを種菌にするのがいいです。
ぜひお試しください。
さいごまでご覧いただきましてありがとうございました。