たんぱく質の多いヨーグルト「オイコス」。デザート感覚で味わえて、太らずたんぱく質が摂れるなんて最高です。でも、毎日食べるにはちょっとお高い。
これをヨーグルトメーカーでうまく量産できないか、ということで研究しました。1/3の価格でできますよ。
1.オイコスとは
オイコスとはダノン社から販売されているギリシャヨーグルトです。ギリシャヨーグルトとは水切りヨーグルトの事で、水切り製法を通じてヨーグルト内から乳清+水分を抜いたものを指します。
「オイコス」とはギリシャ語で「家」を意味することから各家庭・個人に末永く身近に感じてもらえるよう、そして日本語で自分を「追い越す」という両方の意味を持たせたようです。
これがオイコスです。水切りされているので、水分が少なくもっちりしています。
オイコスで特徴的なのはその成分。たんぱく質の量です。砂糖不使用のプレーンタイプはたんぱく質12gも入っています。さらに脂肪が0g。これがボディメイクに最適です。他に加糖プレーンタイプと、ストロベリーやブルーベリータイプがありますが、いずれもたんぱく質は10gです。
では、このオイコス。ヨーグルトですから当然腸活に大切な菌が入っています。どんな種類が入っているのでしょうか。じつはオイコスのパッケージには一切記載がありません。そこでダノンのお客様相談に聞いてみました。以下の2種類らしいです。
①ストレプトコッカス・サーモフィルス菌
②ラクトバチルス・ブルガリクス菌
この菌は、一般的にヨーグルトに多く使われている菌とのことでした。
たしかに、ヤクルト中央研究所の「菌の図鑑」にも、伝統的なヨーグルトに使われると記載がありました。
ストレプトコッカス サーモフィルス | 菌の図鑑 | ヤクルト中央研究所 (yakult.co.jp)
ダノンから発売されている「ダノンビオシリーズ」というヨーグルトにはダノン独自開発の高生存ビフィズス菌BE80菌が含まれていますが、これは使われていないんですね。ちょっと残念です。
2.ヨーグルトメーカーでヨーグルトをつくる
オイコスを量産するためには、まず高たんぱく質な牛乳からヨーグルトを作ります。森永の牛乳「おいしい高たんぱく脂肪ゼロ」は200mlでたんぱく質10gです。1000mlでたんぱく質が50g入っています。値段は1000mlで約250円。つまり250円でたんぱく質が50gです。
この牛乳(正しくは加工乳)の選択が重要になります。
では作っていきましょう。まずは牛乳からオイコスを投入する分の約100mlをコップに移し、オイコス1個を全部牛乳にいれます。(のぞいた牛乳はあとで飲んじゃってください。これにも5gのたんぱく質が含まれています)
牛乳900mlにオイコス113gが加わった状態になります。この時点でコストは牛乳250円+オイコス180円です。よーく混ぜてアイリスオーヤマのヨーグルトメーカーにセットします。「自動」のスイッチを押します。「自動」は42℃ 9時間設定です。
たったこれだけで9時間後、ヨーグルトができました。約1000mlのオイコス種菌ヨーグルトです。
コストは430円。でもこのままですとオイコスとはほど遠いゆるゆるヨーグルトです。そこで、この100mlあたり43円のヨーグルトを400ml使って水切りヨーグルトを作ります。
3.水切りヨーグルトにする
続いて水切りヨーグルトにしていきます。水切りヨーグルトとは、ギリシャヨーグルトのことです。つまりオイコスはギリシャヨーグルトなので、水切りをしなければなりません。水切りヨーグルトは、コーヒーフィルターを使って一晩かければ作ることができます。
でも、私はせっかちなので「水切りヨーグルトメーカー」を使います。これであれば1時間で水切りヨーグルトができます。これ、日本経済新聞の土曜版 NIKKEIプラス1で紹介されていたものです。
ヨーグルト400mlを水切りヨーグルトメーカーの「クイック水切りヨーグルト」に投入します。
フタを閉めるとフタについているバネがヨーグルトを押し込みます。ぽたぽたと水分が出てきます。
このヨーグルトの水分。「ホエイ」というものです。普通のヨーグルトでも上澄み液として入ってますよね。こんなにヨーグルトの中の水分である「ホエイ」がとれます。これにも栄養があります。
1時間後、400mlのヨーグルトで200mlの水切りヨーグルトができます。200mlでコストは173円。たんぱく質は20gです。オイコスのオリジナルは113g(ml)で180円なので、できあがった水切りヨーグルトを同じ量に換算しますと113gで約98円になります。この時点で約半額のオイコスが出来上がります。
使ったのはこれです。いい買い物ができました。
詳細の使い方はこちらです。
しかもこの出来上がった水切りヨーグルト、種菌にオイコス180円を投入してるので、最初の原価が180円+牛乳250円で430円になっているのです。次にもう一回作る時には、もう一度新品のオイコスを使う必要はありません。増産で作ったヨーグルトを種菌として使えますので、種菌分100ml 43円+牛乳900ml 225円(250円の9割)で1000mlあたり268円のヨーグルトができます。
これを水切りしてギリシャヨーグルトにすると、500mlで268円です。オイコスと同じ量の113gに換算しますと約61円です。
どうです?オイコス180円のほぼ1/3のコスト61円でできました。
さらに、ストロベリー味も作ってみました。こちらをご参照ください。
でもですね。ダイエットやボディメイクを目的としてオイコスを食べるのであれば、わざわざ水切りすることはないと思います。そのまま高たんぱく質・脂肪ゼロのヨーグルトとして食べても同じです。
でも、もしこの「もっちり高たんぱく」なギリシャヨーグルトがいいというのであれば、やっぱり、このクリームチーズのような状態を生かしたいですよね。
ということでクラッカーに生ハムを一緒にのせてオードブルを作ってみました。またフルーツをのせてはちみつをかけてみました。う、うまい!ちょっと酸味のあるクリームチーズです。そしてクリームチーズ買うよりも圧倒的にリーズナブルです。
もちろん、「ヨーグルトメーカー」や「水切りヨーグルトメーカー」を購入しなければできませんが、どちらも3、4000円程度で購入できます。毎日食べることを考えると、すぐに元は取れると思います。以下で最安値がみれますので、チェックしてみてください。
アイリスオーヤマのヨーグルトメーカーで迷ったら、こちらの記事を参照ください。
4.まとめ
最後にまとめです。オイコス増産のポイントです。
2.高たんぱく低脂肪にするには、使用する牛乳(加工乳)の選定が重要です。
3.水切りヨーグルトは、「水切りヨーグルトメーカー」を使えば簡単です。
ボディメイクが目的なら、水切りする必要はないでしょう。どうせなら水切りヨーグルトのもっちり感を生かして、別の料理に使ってみては?家族にも大評判でした。
最近、たんぱく質が15gのザバスミルクプロテインヨーグルトという優れものが発売されています。こちらはギリシャヨーグルトではないので、食べやすかったです。こちらもヨーグルトメーカーで量産してみました。あわせてご参考までにどうぞ。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。