2024年4月30日放送のカズレーザーと学ぶで、「若者に急増!味覚障害を1週間で劇的改善SP」が放送されました。なんとマジカルラブリーの村上さんが、1週間の味覚改善生活で4.5キロも痩せるという結果がでました。味覚障害を治すことで痩せられたり、美肌になるという効果が期待できるのです。番組で紹介された方法をまとめてみました。
味覚障害のリスクとは
解説してくれるのは味覚研究の最前線の研究者 広島大学医学部の堤理恵先生です。
最初に味覚障害のリスクを見ていきましょう。
【甘味】:糖尿病、心臓病
【塩味】:腎臓病、胃がん
【酸味・苦み】:免疫力の低下、感染症
【うま味】:肥満
【脂肪味】:糖尿病、心筋梗塞
近年、味覚障害の患者数は増加傾向にあり、1990年の約14万人から2019年には28万人と倍に増えています。それどころか、受診をしていない潜在的な味覚障害者は、日本人の約1/4ともいわれているようです。
もしかしたら自分も味覚障害かも、と心配になりますよね。
番組では、街頭で塩分0.3%の経口補水液を飲んで塩分を感じるかを試していました。結果は10代~20代の若者100人で「真っ先に塩気を感じる」が59%、「真っ先に塩気以外の味を感じる」が41%という結果でした。特に若者に味覚障害が増えているというのもわかります。
正解の感じ方は、先に塩味を感じ後味でブドウ糖が入っているので甘みを感じるようです。
ご自身の味覚に自信がなければ、同じように試してみてもいいかもしれません。
なぜ味覚障害になるの?
なぜ若者の味覚障害が増えているのでしょうか。
それはスマホを見ながらの食事にも原因があるそうです。20代の若者の約66%がスマホを見ながら食事をしています。
小さい画面をみると交感神経が優位になってしまい、緊張した時に口が乾きやすい状態と同じになりドライマウスになってしまうからです。
唾液には味を感じさせる役割があり、ドライマウスになると味が脳に伝わりにくくなり味に鈍感になるという事です。
もちろん味の濃い料理を好んで食べていると、それに慣れてしまうので味覚は鈍ると思いますが、ドライマウスも原因なんですね。
味覚改善の3種の神器
味覚改善の3種の神器があります。これらを駆使して味覚障害を改善させます。
①昆布ダシ
1つ目は昆布ダシです。
水を入れた麦茶などを作るボトルに、昆布をいれて6時間置くと取れます。これを1日1本使うようです。
以下の効果が見込めます。
・アルギン酸や食物繊維が入っています。
・コレステロールを減らしたり、大腸がんの予防も期待できます。
・グルタミン酸が豊富で、うま味受容体のT1R3を効率的に増やします。
・ドライマウスの予防にもなります。
以前カズレーザーさんが2週間飲み続け、味覚が改善した実績があります。カズレーザーさん曰く、「北海道の海の水を汲んだようなもので、キツイ」とのことでした。
味覚が衰えている人は、うまみを感じられないので薄い海水を飲んでいるようになるみたいです。
簡単に取り入れる方法として、炊飯器に昆布を入れた「ダシご飯」があります。炊飯器に昆布をいれて炊くだけです。おかずの塩分を控えられるだけでなく、お米の味を感じながら食べることで、味覚が研ぎ澄まされます。
顆粒ダシだと塩分があるので、ダシパックでもいいそうです。
②常備菜
2つ目は常備菜です。いわゆる作り置きです。
野菜を長い間、野菜室に入れておくよりは最初に味をつけてしまって2~3日で食べるほうが、鮮度やビタミンも封じ込められるとのこと。
同じ調味料の量でも味が染みこんでいるので、調味料の量を減らせます。素材の味をより感じやすくもなります。
しょうゆや塩を一切使わないレシピです。
【昆布だしキュウリ】
きゅうりを前述の昆布だしに漬けたもの。ごま・唐辛子・ごま油小さじ1杯を加える。
【ひじきふりかけ】
ひじき・カリカリ梅・ちりめんじゃこを昆布ダシで煮詰めてつくる。
お醤油代わりにお豆腐にかけて食べる。
③油5種
3つ目が5種の油を使う事です。
堤先生が村上さんの味覚で気になってたのが脂肪味。これが感じられない人は満腹中枢が鈍り食欲が暴走し、脂質の高い食品を過剰摂取してしまうリスクがあります。これを改善できます。
5種の油です。
・グレープシードオイル → ドレッシング作るときなどクセが無く使いやすい
・こめ油 → サクサク揚げ物用
・オリーブオイル
・ごま油
・サラダ油
色んな種類の油を取り入れる事で「脂」を感じる脂肪味が鍛えられます。特にサラダ油に含まれるリノール酸に偏って摂取してしまうと脂肪味の低下を招き、どんどん脂を欲するようになってしまうので、他の油をバランスよく摂るのがおススメ。
ただし毎食の目安は大さじ1杯以内に抑える事。脂肪味が十分に鍛えられていると少量の脂肪で満足できるようになるとか。
これら3種の神器を使った料理テクニックです。
【唐揚げ】
・鶏肉・ニンニク・しょうがを混ぜ合わせる。
・醤油の代わりに昆布茶を大さじ1杯入れる。
・昆布と鰹の合わせだしを100cc入れる。
・こめ油でカラッと仕上げる。
【白菜と卵の炒め物】
・昆布とかつおの合わせだしを入れる
・溶き卵を2つ分入れる
・かつお節を入れる
【サラダのドレッシング】
・合わせダシにゼラチン・酢を入れ温める
・冷蔵庫で15分冷やしジュレ状にしてサラダにかける
野菜の下にたまらず、大量にかけなくてもよくなります。
基本的に塩や醤油を使わず、だしで味付けをするというレシピです。
味覚改善にチャレンジ
では、具体的に味覚改善にチャレンジしていきましょう。以下12項目のうち、「毎日5項目以上」を1週間続ければ味覚障害が改善されるはずとのことです。全てを完璧に行う必要はないです。
・1日1.5リットル以上の水を飲む
・朝に野菜ジュースかトマトジュースを飲む
・歯磨きはご飯を食べていなくても1日3回
・1日3食の食事
・しょうゆ、塩、ソースをそのまま使わずだしで割る
・「かける」調味料は使用しない
・油の量は1食で大さじ1杯まで
・外食では6品まで、家ではたんぱく質2品、野菜2品を基本に
・野菜・海藻は夜だけでもいいので両手いっぱい分
・朝食にたんぱく質を摂る
・汁物(味噌汁やスープなど)を1日2回取り入れる
・次の食品から3つ食べる(トマト、白菜、ブロッコリー、アスパラガス、たまねぎ、ピクルス、チーズ)
「歯磨きはご飯を食べていなくても1日3回」とありますが、口腔内の菌が増え味覚の感度が落ちることを防ぐためだそうです。
昆布だし・かつおぶし・刻み海苔でつけたダシ焼きそばや、だし汁とカレー粉で味をつけた大根カレー、香味野菜と鶏ガラスープを入れて豆板醤や醤油をいれない白い麻婆豆腐などで改善生活を実施したところ、、、うまみを感じられるようになりました!
数値結果はこうなりました。
マジカルラブリー村上さんの味覚の数値です。通常は1なければいけませんが大幅に改善しています。
甘み0.91→1.02
塩味0.87→1.08
酸味0.90→1.03
苦味0.93→1.03
うま味0.82→1.10
脂肪味0.79→0.99
なんと1週間で4.5kgも痩せたとのこと。
奥様のいくらさんの味覚数値です。こちらも1以下が多数ありましたが大幅改善です。
甘み0.92→1.13
塩味0.91→1.16
酸味1.02→1.13
苦味0.99→1.13
うま味0.92→1.15
脂肪味0.93→1.19
塩分が控えられ、むくみもとれ、ビタミンの吸収率もあがることでお肌の調子が良くなったように感じたみたいです。
味覚改善メニューは、結局ダイエットメニューなんですね。味を薄くすることを続けていけば、だんだんと薄味に慣れていくので少しづつでも続けることが大事と思います。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。