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ヤクルト ミルミルをヨーグルトメーカーで量産してみた。

腸活

ヤクルトにはビフィズス菌のミルミルという商品があります。これをほかのヨーグルト同様にミルミルのビフィズス菌を使ってヨーグルトメーカーで量産できないものか。いろいろと研究してみました。

ヤクルトとヤクルトミルミルとミルミルSの違い

ヤクルトには「ヤクルト」のほかに「ヤクルトミルミル」と「ミルミルS」という商品があります。それぞれ何が違うのでしょうか?

①菌が違う
ヤクルトとミルミルは含まれている菌が異なります。乳酸菌とビフィズス菌です。ミルミルとミルミルSは同じビフィズス菌で数も同じです。

・ヤクルト         65ml   乳酸菌シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)200億個
・ヤクルトミルミル     100ml ビフィズス菌 BY株 120億個
・ヤクルトミルミルS 100ml  ビフィズス菌 BY株 120億個


②原材料が違う
原材料が違います。原材料は多い順に表記されますので、それぞれ一番多く含まれる材料が異なることがわかります。また共通している原材料が脱脂粉乳しかないのにも注目です。似たようなネーミングでも中身が全く異なることがわかります。

ヤクルト ぶどう糖果糖液糖(国内製造)、砂糖、脱脂粉乳/香料
ヤクルトミルミル パラチノース、全粉乳、脱脂粉乳、にんじん汁/香料、pH調整剤
ヤクルトミルミルS 脱脂粉乳、還元麦芽糖水あめ、ポリデキストロース、ガラクトオリゴ糖液糖、コラーゲン(ゼラチン)、甜茶エキス/安定剤(ペクチン)、香料、V.E、ピロリン酸鉄、甘味料(スクラロース)、V.B6、葉酸、V.B12

ヤクルトの原材料はいたってシンプルです。一方、ミルミルはパラチノースという、はちみつに微量に含まれる天然の糖質がメインで、乳系の材料に味をつけている感じです。
ミルミルSはミルミルをパワーアップしたものと思いますので、オリゴ糖やコラーゲン、ビタミンが含まれています。しかしながら、人工甘味料のスクラロースが含まれているのが気になりますね。

そして、牛乳が一切入っていません。これは再現するのは難しいですね。

ヤクルトミルミルはなにがカラダにいいのか?

ではヤクルトミルミルは、どんなところが健康にいいのでしょうか。
それは「大腸にとどくビフィズス菌」です。

ヤクルトの「シロタ株」は主に小腸で働きますが、ミルミルの「ビフィズス菌.ブレーベ・ヤクルト株」は主に大腸で働きます。
ビフィズス菌は酢酸を作ります。酢酸は短鎖脂肪酸の一つで短鎖脂肪酸とは、大腸で腸内細菌によって作られる有機酸です。

短鎖脂肪酸の役割です。
1.腸内を弱酸性に保って悪玉菌の活動を抑制する。
2.大腸のぜん動運動を促進して便通を良好にする。
3.殺菌・抗炎症作用とともに腸のバリア機能を高める。
など。

短鎖脂肪酸によって悪玉菌が減って便通が改善するので、ダイエットに効果があります。

ただし、ビフィズス菌には空気に弱いという弱点があります。そこで、ミルミルは「空気からビフィズス菌を守る、5層の特別容器」を採用しています。5層構造で外界の影響を受けづらくしています。
生きたまま大腸へ届くよう、空気が入らず外界の影響を受けづらい特別な容器を使用してビフィズス菌を守っています。

 

ヤクルトミルミルでヨーグルトを作ろう

では、ヨーグルトメーカーでヤクルトミルミルを量産してみましょう。牛乳が入っているわけではないですし、材料もいろいろ入っているので量産はできません。ミルミルのビフィズス菌からヨーグルトを作ってみたいと思います。

準備するものです。

1.牛乳(たんぱく質比率が200mlで6%以上)
2.種菌になるヤクルトミルミル
3.ヨーグルトメーカー

牛乳の選択で重要なのが「たんぱく質の量」です。たんぱく質の量が少ないと固まりません。逆にたんぱく質の量さえ確保できれば、低脂肪乳でもヨーグルトは作成できます。

以下、低脂肪乳でヨーグルトを作るコツです。

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【手順1】

1000mlの牛乳から種菌になるミルミル分の量100mlを除きます。そののち、種菌になるミルミル1本をそっと注ぎます。ポイントは「そっと」注ぐことです。

【手順2】
そっと注いだミルミルを、菜箸などでこれまた「そっと」かき混ぜます。理由はビフィズス菌は酸素に弱いため、なるべく酸素に触れないようにするためです。

【手順3】
ヨーグルトメーカにセットします。さて、問題はヨーグルトメーカーの温度と時間設定です。
さて、最適数値はいくつでしょうか。

ビフィズス菌については最適発育温度が37~41℃です。サーモフィラスやブルガリクスなどの乳酸菌よりも若干低めのようです。

引用:特集:腸内細菌の分類の現状―嫌気性菌および乳酸菌を中心にー腸内細菌学雑誌 30 : 129-139,2016ビフィズス菌の分類法の現状と動向 より 

設定時間です。ビフィズス菌を使っているヨーグルトのダノンBIOは、長時間発酵しているようです。そのため自動設定の9時間ではなく12時間にします。

よって37℃12時間にセットします。

【手順4】
完成です。しかし、、、、完全な液体でした。

その後、37℃で時間を延ばしてみたり40℃で12時間や、38℃で18時間などさまざまでやってみましたが結果は液体のままでした。

できない理由

ヨーグルトができなかった理由を考えてみました。

乳酸菌が入っていないからです。
乳酸菌は乳酸という酸を作り出します。この乳酸には乳の中に含まれるたんぱく質(カゼイン)を凝固させる性質があります。この固まったものがヨーグルトになります。

乳酸菌は暖かいところに置かれると、乳に含まれる糖分(乳糖)を分解しながら増えていきます。たんぱく質が多いと固まりやすいです。

ヤクルトミルミルには乳酸菌が入っていません。だから固まらないのです。
世の中で販売しているビフィズス菌のヨーグルト。実はほとんどの商品がビフィズス菌だけが入っているわけではありません。実際はサーモフィラス菌とブルガリア菌などの乳酸菌も使われています。

今回、ミルミルを種菌に牛乳からヨーグルト製造を試みましたが、ヨーグルトのように固まりませんでした。でもビフィズス菌が増えていないともいえません。液体のままではありますが、温度と時間があえばビフィズス菌も増えているはず。。。です。

真偽のほどは定かではありませんが、そう信じたいところです。

おすすめのヨーグルトメーカーはこちらです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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