ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作った時に、ゆるゆるのものができるとがっかりします。ちゃんとしっかりしたヨーグルトを、できるだけ簡単につくりたい。とにかく「めんどくさいのはいや」という方のための方法です。
1.牛乳を選ぶ
ヨーグルトを作るもとになる牛乳を選びます。これが一番重要です。なんとなく脂肪分が多い方が固まるように思いますが、脂肪分は関係ありません。ヨーグルトが固くなるかは、「たんぱく質」の量が影響します。
牛乳の成分欄にある「たんぱく質」の量を見てください。200mlあたり6~7gあれば十分に可能です。牛乳の種類には、同じように見えても、「牛乳」「低脂肪牛乳」「低脂肪乳」「加工乳」とあります。「牛乳」ならば、たんぱく質はほぼ6~7gはあります。その他の物を使うときは、とにかく「たんぱく質」の量を確認してください。
たんぱく質が多いと固まりやすい理由は、乳酸菌は暖かいところに置かれると、乳に含まれる糖分(乳糖)を分解しながら増えていきます。
この時に乳酸菌は乳酸という酸を作り出します。この乳酸には乳の中に含まれるたんぱく質(カゼイン)を凝固させる性質があります。この固まったものがヨーグルトになります。
そのため、脂肪分が少なくてもたんぱく質が多ければ、固めのヨーグルトはできます。これだけ守れば、ほぼ失敗しないです。
2.ヨーグルトメーカーを選ぶ
ヨーグルトメーカーを選びます。だいたい3000円くらいからありますが、ヨーグルトをシンプルに作りたいというのであれば、以下をお勧めします。
①牛乳パックごと作れるタイプ
とにかく、容器に移したりするのが面倒くさいので、パックごと作れるものがおススメです。食べ終わったら洗う必要もありません。簡単さを考えたら必須です。
また、牛乳を容器に移すことによって、雑菌がつく可能性が増えます。少しでも雑菌に触れる可能性を減らした方が、菌の元気な固いヨーグルトができます。
ヨーグルトメーカーで容器に移すタイプは、ヨーグルトだけでなく他の低温調理にも使えるメリットがあります。でも、アイリスオーヤマのヨーグルトメーカーであれば、容器が付属されます。ヨーグルトを作る時は牛乳パックで作れ、その他の料理を作りたいときは、付属の容器を使うことができますのでお得です。
②オートメニューがあるタイプ
ヨーグルトメーカーは温度と時間を設定する必要があります。いちいち温度や時間設定は面倒くさいです。そこでオートメニューがあるタイプをお勧めします。夜寝る1、2時間前スイッチ一つ押すだけで、9時間たった翌朝にできあがっています。菌によって時間や温度を変えることはめったにありません。ほぼ、どんな菌でもオートメニューで出来上がります。
牛乳パックでつくれて、オートメニューがあるタイプはこちらです。私が使っているのはこれです。もう300回以上つくってますが、とても簡単で気に入っています。おススメです。以下で最安値をチェックできます。
3.種菌を選ぶ
種菌を選ぶのですが、基本的に市販されているヨーグルトで出来上がりの固さに大きな差はありません。明治R-1でもブルガリアでもメグミルク ガセリ菌SP株でも同じようにできます。なので、ここでは種菌を扱うときの注意点を上げます。
①古い菌を使わない
古い菌を使わないことです。これは、種菌のヨーグルトを古いものを使わないという事です。賞味期限切れの近いヨーグルトや、ヨーグルトメーカーで何度も量産したものは、菌自体の活力が落ちています。できるだけ新しいものを使いましょう。
とはいっても、ヨーグルトメーカーで増産したものを種菌に使っても2,3回は全く問題ありません。
②雑菌に気を付ける
雑菌に気をつけなければなりませんは。開封して何日もたった牛乳にも雑菌はあります。牛乳はできるだけ「開けたて」を使いましょう。また、ヨーグルトの種菌を牛乳に入れた時にかき混ぜる棒にも気を付ける必要があります。ヨーグルトメーカーの取り扱い説明書には、付属のかき混ぜ棒を使用する際、熱湯をかけて消毒するように、と記載があります。
私の場合、食洗器で洗った菜箸を使っているので、都度の熱湯消毒はしていません。食洗器の高温洗浄であれば、消毒されているので問題ないと思われます。
③小岩井のイミューズは難しい
どんな菌でも大丈夫と言いましたが、じつは小岩井乳業のイミューズだけは難しいです。
そもそもイミューズ自体がトロトロです。元がトロトロの物から固いものはできません。
まあ、固めというほどではありませんが、普通のヨーグルトくらいにはなります。これは温度を変えても変化ありませんでした。どうしてもイミューズがいい、という方以外は種菌にイミューズを使わない方がいいでしょう。
実際にイミューズで作った記事がこちらです。
4.実際に作ってみた
では、色々な元菌でつくった状態をご紹介します。
雪印メグミルク ガセリ菌SP株を種菌にした場合です。しっかりとしたヨーグルトができています。
明治R1を種菌にして、タンパク質が200mlあたり10gの加工乳を使った場合です。
同じく明治R1の種菌で、タンパク質が200mlあたり3.5gの低脂肪乳の場合です。どんなに気を付けて作っても「ちょろちょろ」のヨーグルトしかできません。
R1の種菌で、豆乳を使ってもできちゃいます。
ほぼ、豆腐のような感じに仕上がります。
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ヨーグルトメーカーで楽に失敗なく固いものをつくるポイントまとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。
②ヨーグルトメーカーは牛乳パックごと作れて、オートメニューがあるものを選ぶ。
③使う菌の鮮度と雑菌に注意。