糖質オフがブームです。ビールや発泡酒、第三のビールも低糖質をうたったものが多いです。そんな中、「ビール」のカテゴリーで糖質ゼロをうたったもが2種類あります。それが、サントリーパーフェクトビールと麒麟一番搾り糖質ゼロです。はっきり言って糖質オフのビール飲料ってどうしても、味が薄いというかコクがない。。。というか美味しくない!ついに出ました、発泡酒ではない「ビール」です。これは期待大!忖度なしでどちらが美味しいか比べてみました。
1.結論
いきなり結論!サントリーパーフェクトビールの勝ちです。発泡酒とか第三の糖質オフビールにある軽い感じが少なく、コクを感じます。一番搾り糖質ゼロは、従来の糖質オフビールよりはちょっとましな感じ程度。でも、どちらも普通のビールにはかなわないかな。というのがあくまで個人的な感想です。
2.成分比較
では、サントリーパーフェクトビールの成分から見ていきましょう。ラベルの中央に「糖質0」を表示しています。そしてネーミングに「ビール」が含まれています。完全に他の製品とは一線を画していてサントリーのプライドを感じます。
サントリーのビールといえばプレミアムモルツですが、金色と濃紺のカラーリングは、このプレミアムモルツのイメージから採用しているのでしょう。たしかに高級で濃厚な味のイメージは定着しているように思います。
サントリーには糖質オフ系として第三のビールの「金麦 糖質75%オフ」(アルコール度数4%)がありますので、ビールとのすみわけはしているようです。パッケージは一転してライトなイメージです。濃厚さを求めるならビールへ、というところでしょうか。
ちなみに発泡酒「頂 極上ZERO」(アルコール度数7%)がありましたが、2019年7月に生産中止になっています。「頂」については、一時CMが下品だとたたかれすぐに放送中止になった背景もありますが、パーフェクトビールの発売を待たずしての生産中止なので、単に売れなかったのかもしれません。
ここで糖質ゼロのビール定義をおさらいします。
ビールの定義は麦芽が50%以上です。また糖質ゼロをうたえるのは、100mlあたりの糖質量が0.5g未満のものです。この両方を満たしたものが糖質ゼロビールになります。
サントリーパーフェクトビールのラベルを見ますと、確かに糖質はゼロですね。
エネルギーは100mlあたり32kcalです。これって多いのでしょうか?
一番カロリーが高そうなプレミアムモルツと比較しました。プレミアムモルツは100mlあたり47kcalで糖質は3.6gです。350ml缶に換算すると、パーフェクトビール112Kcal、プレミアムモルツ164.5Kcalで、糖質は12.6gです。糖質ゼロのパーフェクトビールに対し、プレミアムモルツは砂糖大さじ1.5杯分のカロリーと糖質が多いというところです。
一方の「一番搾り糖質0」です。右肩に「日本初」が。こちらもビールメーカーのプライドを表しているようです。
なるほど、従来の「一番搾り」とデザインを同じくしながら色違いにして、間違わないようにしています。確かに間違いはないでしょうが、この青色は一番搾りのイメージではないので、むしろ一番搾りブランドとは全くの別物ではないのかと思ってしまいます。
麒麟には従来4種類の低糖質ビール飲料があります。発泡酒は2種類です。糖質ゼロ、プリン体ゼロの「淡麗プラチナダブル」(アルコール度数5.5%)と、糖質70%オフ、プリン体ゼロの「淡麗グリーンラベル」(アルコール度数4.5%)があります。
さらに2種類の第三のビール「のどごしZERO」(アルコール度数4%)と、糖質ゼロ、プリン体60%オフの「濃い味 糖質ゼロ」(アルコール度数2.5%以上3%未満)があります。
どうやら、アルコール度数で細かく品ぞろえしているようです。チューハイでもサントリーの「ほろよい」というアルコール度数3%の商品があり、低アルコール飲料は人気があります。このあたりを意識しているのかもしれませんね。
まあ、パッケージはいろんな色があってきれいです。基本オフ系飲料は白を基調にしています。そうなると、この「一番搾り糖質0」の濃い青は今までのものと違うぞ!という気合を感じます。
ラベルを見ますと確かに糖質ゼロです。エネルギーは100mlあたり23kcalです。パーフェクトビールは32kcalです。一番搾り糖質ゼロのほうが350ml缶で31.5kcalも低いです。これはうれしいですね。
3.味
では、味を比べてみましょう。
まずは見た目です。写真の左がサントリーパーフェクトビール。右が一番搾り糖質0です。色の感じはサントリーパーフェクトビールの方が濃い琥珀色です。一番搾りは黄色という感じです。
では、なぜ糖質オフのビールができるのでしょうか。以下、サントリーのホームページからです。
どんな製法かよくわかりませんww。ただ、プレミアムモルツや一番搾りは缶をみると「生ビール」と表記されています。スーパードライも黒ラベルもそう。熱処理を行わず、醸造後そのままパッケージングしたビールが生ビールです。サントリーパーフェクトビールは「ビール」。つまり、なんらかの熱処理をしているんでしょうね。
一方の一番搾り糖質0ですが、以下の通りです。
こちらもどんな製法かよくわかりませんww。5年以上の期間を費やし、350回以上もの試験醸造を繰り返し開発したとのことです。こちらはサントリーとは違って「ビール」ではなく「生ビール」なので、熱処理しない製法のようです。
発売時期は、麒麟が2020年10月6日発売です。これはサントリーパーフェクトビールの2021年4月13日発売より半年早いです。日本で最初に出すというのはインパクトはありますが、ビールの分野で先行者利益があるのかはわかりません。結局、消費者は美味しいと思う方を選ぶでしょう。
肝心な味は、見た目通り「濃い色」のサントリーパーフェクトビールのほうが濃い味です。アルコール度数は5.5%です。一方の一番搾り糖質ゼロは、アルコール度数4%です。アルコールの度数にも差がありますが、やはりそのままライトな感じがします。
ただし、どちらも糖質オフ系ビール飲料独特の軽い感じは抜けきれません。比較したらサントリーパーフェクトビールのほうが普通のビールには近いです。私としては、これで糖質ゼロなのであれば、サントリーパーフェクトビールは「買い」です。どちらを選ぶと言えばサントリーですね。
糖質オフな分、粉もんのたこ焼きに合わせました。はい。間違いないです。
こちらは焼きそば。やっぱりソース味にあうーー。
どちらも糖質たっぷりのこてこてソース味。糖質ゼロの分だけ罪悪感ゼロとは言えませんが、十分ビールのおいしさを楽しむことができます。
飲み比べも楽しみ方の一つ。いちどお試しください。ご覧いただきありがとうございました。