どん兵衛からたんぱく質15gのPRO(プロ)タイプが発売されました。高たんぱく・低糖質の食品ですが、PFCバランスや塩分などダイエットに適しているのかを調べてみました。また、普通のどん兵衛やカップヌードルPROと比較して、栄養面で買うべきなのかも調べています。もちろん、実際食べておいしいのかも確認してます。興味のある方はご覧ください。
どん兵衛のPRO(プロ)とは
日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん」を2023年9月4日(月)に新発売しました。
引用:「日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん」(9月4日発売) | 日清食品グループ (nissin.com)
日清のPROシリーズは、どん兵衛だけでなく様々な種類を販売しています。たんぱく質を増加した商品や塩分を控えたものなど、どうしてもネガティブなイメージになりがちなカップ麺にヘルシーなイメージを持たせて、健康志向の顧客を取り込もうという商品のようです。
ちなみに日清のどん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどんには2種類ありまして、 東日本と西日本で味が微妙に異なっています。
東日本
本鰹と宗田鰹のWだしと丸大豆醤油が調和した、コクとうまみが感じられる味わい深いうどんつゆ。
西日本
本鰹と昆布のWだしと丸大豆醤油が上品に調和した、だしのうまみが後を引く味わい深いうどんつゆ。
東日本は宗田鰹、西日本は昆布の違いがあります。宗田鰹は、本鰹よりも小ぶりで血合いが多いのが特徴です。血合いが多いことにより、コクが強く濃厚な味わいのあるだしが取れることから鰹節に使われます。
文面だけを見ると、東日本は「コクとうまみ」、西日本は「上品」「だしのうまみ」とあり、東日本のほうが濃い味付けで、西日本は濃いというよりも出汁が効いている印象を受けます。
今回は東日本タイプを比較していきます。
栄養素
まずは栄養素を見てみましょう。
①PFCバランス
PFC(Pたんぱく質、F脂質、C炭水化物)の理想バランスはP 15%(13-20%):F 25%(20-30%):C 60%(50-65%)と言われています。
「どん兵衛PRO」はP16.0g、F18.0g、C43.4gなのでそれぞれP20.6%、F23.3%、C55.6%とかなりいいバランスです。
また注目すべきは食物繊維の多さです。1食で15.3ℊ以上あります。
厚生労働省の厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、一日あたりの「目標量」(生活習慣病の発症予防を目的として、現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量)は、18~64歳で男性21g以上、女性18g以上となってます。1食で1日の70%の食物繊維を摂取できることになります。
食べ物として、かなりいい栄養バランスです。
②通常のどん兵衛、カップヌードルPROとの比較
では、どん兵衛PROは他のカップ麺と比較して栄養面で「買い」なのでしょうか。通常のどん兵衛と、カップヌードルPROと比較してみました。
普通のどん兵衛と比較すると当たり前ですが、高たんぱくでローカロリーで糖質が少ないです。たった23円のアップでこの栄養バランス。圧倒的にお得感があります。
ただし、カップヌードルPROはもっとすごいです。
たんぱく質は同じレベルなのに、122kcalも低カロリーで、12.8gも低糖質。同じ価格でどん兵衛PROを上回っています。
しかし、ここで見逃せないポイントがあります。
カップヌードルPROは高たんぱくなのですが、スープを飲み干してたんぱく質15gを確保できます。具体的に何グラムのたんぱく質がスープからとれるのかはわかりませんが、2,3gと推測します。よってたんぱく質の摂取を重視すると、塩分も多く摂取することになります。
一概にカップヌードルPROがいい、とはいえないようです。
③塩分
では全部食べた時の塩分量はどうでしょうか?普通のどん兵衛やカップヌードルPROと、さほど変わりません。
塩分については、厚生労働省の1日の推奨摂取量は男性7.5ℊ未満、女性6.5ℊ未満です。WHOの推奨は5ℊ以下です。
どん兵衛PROの塩分5gのうち、めん・かやくで2.1g、スープで2.9gです。スープを飲んでしまうと、1日分の塩分の70%近くを摂ることになります。スープを飲まなければ2.1ℊに抑えられるので、なるべく飲まないことが重要です。
塩分は、摂りすぎると肥満につながります。塩分を摂ると体内のサバイバルスイッチがオンして体が脂肪をため込むようになります。また、高血圧などの生活習慣病にもつながります。1gでも控えるに越したことはないでしょう。
④添加物
添加物を見てみましょう。残念ながら人工甘味料のスクラロースとアセスルファムKが使われています。これはなるべく避けるべき添加物です。当然ながら国内の安全基準に基づいた量とは思いますが、色々な食品に使われていますので、トータル量を考えますとなるべく摂りたくはないですね。
油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、植物性たん白、食塩、サイリウム種皮、デキストリン、大豆食物繊維、卵粉)、スープ(コラーゲンペプチド、食塩、糖類、魚粉、粉末しょうゆ、かつおぶし調味料、七味唐辛子、ねぎ)、かやく(味付油揚げ)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、ソルビトール、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、カラメル色素、香料、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、pH調整剤、乳化剤、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、カロチノイド色素、チャ抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・ゼラチンを含む)
普通のどん兵衛やカップヌードルPROには人工甘味料が入っていません。
この点では、どん兵衛PROはマイナスです。
食べてみた
では「どん兵衛PRO 高たんぱく&低糖質 きつねうどん」を食べてみましょう。
NISSINマークの左側には(E)という東日本バージョンを示すマークが見れます。
ふたを開けますと、「たんぱく質入り粉末スープ」と「彩り七味」の小袋がはいっています。
左がPRO。フタに「完全メシ」の宣伝が入っていて健康志向の人へアピールしています。
普通のどん兵衛にはかまぼこが入っています。
お揚げの見た目は変わりません。
さて問題の味です。PROの麺は表面がざらざらしている感じで、明らかになめらかではないです。単品ではわかりませんが、比べるとわかります。出汁も人工甘味料が添加されているせいか、甘く感じます。
普通のどん兵衛。麺がつるつるしこしこしておいしいです。味だけなら普通のどん兵衛の勝ちですね。
まとめ
まとめです。結論として、どん兵衛PROはダイエットにいいから買うべきだとまでは言えません。
以下の表のとおり、カップヌードルPROの方が「〇」が多いです。スープを飲まず塩分を控えればカップヌードルPROがいいでしょう。
とはいえ、うどんとしては革新的な栄養バランス。ラーメンよりもうどんが好きであれば十分おススメです。
最安値は以下で確認できます。一度お試しあれ。
最後までご覧いただきありがとうございました。