カズレーザーと学ぶという番組で、アルツハイマーを防ぐ食べ物は「きのこ」という話をやっていました。
いままでアルツハイマーに効果のある食べ物は、魚などに含まれるDHAなどだけだと思っていましたが、どうやらそうではないみたい。どうしてきのこがいいのか、まとめてみました。
1.カズレーザーと学ぶのまとめ
日テレ「カズレーザーと学ぶ」2023 年6月13日放送の「梅雨に増殖!ヤバい最近カビの最新撃退方法▽生乾き臭&脳にカビ!?」という回の中で、「脳に生えるカビがアルツハイマー病を招く!?」という内容が放送されました。
解説いただいたのは順天堂大学元教授 お茶の水健康長寿クリニックの白澤卓二先生です。
・40代からアルツハイマーの兆候は始まっている。
・アルツハイマー病とは脳内にゴミが溜まっていく病気。
・ゴミの正体は1983年に発見されたアミロイドβ。脳内で蓄積し毒素で神経細胞を破壊。
・アミロイドβは自分自身の神経細胞が作っていて、頭頂葉の内側から溜まりだす。
・アミロイドPET検査として、国内約50か所の専門クリニックで実施している。
なるほど。アルツハイマーといえばアミロイドβが原因とは聞いたことはありましたが、その量をクリニックで調べることができるんですね。
このアミロイドβが蓄積する根本的な原因は「脳への侵入者」が引き起こしている可能性があるということがわかりました。
・アミロイドβは悪いだけでなく、脳への侵入者であるカビを封じ込めている役割もある。
・適量なアミロイドβであれば脳の自浄作用で洗い流す。しかし増えすぎると洗い流せない。
・カビが侵入するとアミロイドβも過剰につくられて、アルツハイマー病のリスクがUPする。
つまり脳への侵入者=カビが増えることで、アミロイドβはカビの毒素を封じ込めようとして増える。増えすぎると年齢により免疫力が低下している場合、自浄作用で洗い流せず蓄積する。
これがアルツハイマー発症のメカニズムの1つという事です。
2.カビに注意すべき食べ物
では、カビに注意すべき食べ物はなんでしょうか。
それはコーヒー豆(豆類)です。
コーヒー豆に生えるカビが発がん性の高い毒素を放出するそうです。コーヒーを入れるときに熱湯でカビ自体は死滅しますが、アフラトキシンという毒素は熱に強いので体に摂りこまれてしまいます。たしかにコーヒー豆に生えたカビってわかりにくそうです。
コーヒー豆の買いだめや保存方法には注意が必要です。
また防腐剤の入っていない化粧品も、カビが生える可能性があります。そのまま使用すると皮膚から毒素を吸収してしまう恐れがあります。
カビの生えないような清潔な環境が重要になります。
3.効果のある食べ物は「きのこ」
そんなアルツハイマー病ですが、効果のある食べ物はないのでしょうか。
あるんです。それは「きのこ」です。
「きのこ」に含まれている「エルゴチオネイン」は脳の神経細胞を増やす効果があります。
定期的にエルゴチオネインを摂取して神経細胞を増やしていればアルツハイマー病は発症しないことになります。
ねずみの実験で、記憶をつかさどる「海馬」の神経細胞が増加したという結果があります。人間でもいい結果は出ているとのことです。
・脳の海馬などに存在する「神経幹細胞」は生涯にわたり神経細胞を生み続け脳を作り出す。
・エルゴチオネインを与えると「神経幹細胞」を活性化。新しい神経細胞を作り出す。
・アルツハイマー病は神経細胞を減らし続けることで発症するので、「神経幹細胞」を刺激して新しい神経細胞を作れば発症しなくなる。
では、どんなきのこに入っているのでしょう。
100g中に含まれるエルゴチオネインの量でダントツで多いのがタモギタケです。
エルゴチオネインの量がきのこ100gあたりの含有量で多い順に並べてみました。タモギタケは圧倒的に多いのがわかります。
タモギタケ | 125.6mg |
ヒラタケ(新潟) | 27.4mg |
エリンギ | 12.7mg |
ハナビラタケ | 11.2mg |
エノキタケ | 9.8mg |
シイタケ | 9.6mg |
ヤマブシタケ | 9.1mg |
ヤマノキタケ | 6.8mg |
マッシュルーム | 3.8mg |
白マイタケ | 2.9mg |
ヒラタケ | 2.3mg |
ナメコ | 2.0mg |
マイタケ | 1.4mg |
ブナシメジ | 0.7mg |
エルゴチオネインは熱に強いので、鍋物にしても有効成分は壊れません。
金沢大学と大阪の医療機関で、軽度認知機能が低下した26人に、エルゴチオネインが5mg含まれたタモギタケのサプリを3か月摂取する実験を行ったところ、認知機能が良くなる結果が出たそうです。一番効果の出た方で60代の方が30代まで向上しています。
エルゴチオネイン5mgとは、タモギタケならばスーパーで販売している1パック80gの1/20の4g程度です。
タモギタケが見つからない場合、ヒラタケなら2本、エリンギなら1.5本、シイタケなら3本の量で摂取可能です。
4.エルゴチオネインの摂り方
タモギタケを上手に摂れれば、ほんの4gでエルゴチオネインの十分な量が確保できます。
そこで、タモギタケの調理方法を調べてみました。
リゾットに入れるのはよさそうです。チーズときのこって合いますよね。シメジの代わりにパスタでもよさそう。
続いては炊き込みご飯です。これもきのこご飯がありますから間違いないでしょう。タモギダケって強い癖がないみたいなので、いろんな料理に合いそうです。
シンプルな炒め物でも合うみたいです。お酒のおつまみにもよさそう。タモギタケ、スーパーで見かけたら買いですね。
少量を食べるだけでいいタモギタケ、、あまり見たことがないです。エリンギ、エノキ、シイタケなんかはどこのスーパーでも買えますので、これでもよさそうですが毎日食べるのは大変そうです。
そこでサプリはないのか調べてみました。
意外とありました。たもぎ茸の力という商品。TV放送したから売れてますね。
こちらは1か月分で2200円なので、お得感あります。アマゾンではこれが一番売れているみたいです。
解説いただいた白澤卓二先生によれば、週2回程度きのこを摂取すればアルツハイマー病の予防になるのではないか、ということでした。
アルツハイマーに効く食べ物なんてないと思っていましたが「きのこ」、試す価値はありそうです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。