明治から「脂肪対策ヨーグルト」という商品が発売されました。体脂肪の蓄積を抑えることでお腹の脂肪を減らす機能性表示食品です。どうやらMI-2という乳酸菌がお腹周りの脂肪が落ちるのに効果を発揮するようです。これが本当ならヨーグルトメーカーで量産し、毎日食べたい!ということで明治「脂肪対策ヨーグルト」を調べてみました。しかーし!量産できませんでした。。。というお話です。
①明治「脂肪対策ヨーグルト」とは
「明治 脂肪対策ヨーグルト」は、MI-2乳酸菌の機能に着目し、開発された機能性表示食品です。
明治ではMI-2乳酸菌入ヨーグルトを用いた試験を行い、1日1個、12週間摂取により「お腹の脂肪(腹部総脂肪)」の低減を確認しましたとのことです。
引用:明治脂肪対策ヨーグルト | 株式会社 明治 – Meiji Co., Ltd.
プラセボ、MI-2ともに46人の実験結果だそうです。たしかにプラセボと比較すると減っているように見えます。でも、よくみたら摂取前に戻っただけのようにも見えます。これってどうなんでしょうか?
MI-2乳酸菌の機能としては、脂質代謝に関連するサイトカインを多く産生するようです。サイトカインとは、簡単に言えば細胞から放出され特定の細胞に働きかけるたんぱく質の総称なので、「脂肪を代謝させる成分」でいいと思います。
引用:明治脂肪対策ヨーグルト | 株式会社 明治 – Meiji Co., Ltd.
公式サイトには「いつ飲んで(食べて)いただいても大丈夫です。 1日に1本(1個)以上をおすすめします。」とあります。毎日かつ長い期間食べれば差が出てくるかもしれません。
②ヨーグルトメーカーで量産しました。
では、「脂肪対策ヨーグルト」を量産してみましょう。ダイエットが目的なので、できるだけ脂肪分の少ない牛乳を使います。今回使用するのは、「森永のおいしい高たんぱく脂肪0 加工乳」です。こちらは200mlあたり10gのたんぱく質が入っていて、さらに脂肪分がゼロという優れものです。
種菌にする「明治 おなかの脂肪を減らすヨーグルト」の成分です。
1個当たり112gで56kcal、たんぱく質4.0g、脂質1.6g、炭水化物10.9gです。脂質が入ってますね。これなら「森永のおいしい高たんぱく脂肪0」で量産した方が、脂質も0(ゼロ)ですし、たんぱく質も多くなります。量産した方がダイエットにはよさそうです。
もちろんカギになるMI-2乳酸菌は56憶個入っています。
見た目は普通のヨーグルトです。ちょっとだけ食べてみましたが、ほんのり甘くMI-2乳酸菌独特の味のようなものは感じられませんでした。
この甘さは、もしや、、、。あーーやっぱり人口甘味料のスクラロースが入っています。
毎日食べるのに、これはとりたくない成分です。となると、ますますヨーグルトメーカーでヨーグルトを量産した方がいいと思ってしまいます。
加工乳から種菌として入れる分量の100ml分を抜き取ってから、種菌の「明治 おなかの脂肪を減らすヨーグルト」を1個すべて投入します。
菌がまんべんなく行きわたるように、奥の方まで菜箸でよくかき混ぜます。ヨーグルトは雑菌に弱いので、菜箸は熱湯をかけて殺菌したものが理想的です。食洗器で洗ったものであれば熱湯消毒されているので大丈夫でしょう。
アイリスオーヤマの ヨーグルトメーカー にセットします。温度は42℃、時間は9時間の設定ですが自動メニューがあるのでスタートスイッチを押すだけで製造開始です。
後は放っておいてたら9時間後に「ピピー」とお知らせブザーがなり完成します。超簡単にいい具合のヨーグルトが出来上がりました。
私の知る限り、メニュー・使いやすさ・コストなどの面でベストのヨーグルトメーカーだと思います。おススメです。


③ヨーグルトメーカーで量産できない訳
「脂肪対策ヨーグルト」をヨーグルトメーカーで量産して、毎日食べればおなかの脂肪も減るに違いありません。しかし、なんと量産できません。
理由はヨーグルトに含まれているMI-2乳酸菌が「死菌」だからです。これは明治のお客様相談に聞いたときの回答です。これ、商品にもWebサイトにもどこにも書いていないんです。チルドコーナーのヨーグルトとして販売している商品なので、当然生きている菌を使っているものと思ってました。
以下ラベルですが、どこにも死菌と書いていません。
では、なぜ死菌を使っているかというと、死菌の方が効果が高いからとのことでした。ちなみに明治のR-1は生きている菌の方が効果があるとのことで、活きている菌を使っているそうです。
死菌なのにヨーグルトができるのはなぜでしょうか。これはヨーグルトを作るためにブルガリア菌とサーモフィラス菌が作用しているためで、MI-2乳酸菌の働きではないからです。
機能性ヨーグルトの多くは、機能を発揮する特徴的な菌と、牛乳を発酵させてヨーグルトにするための菌が含まれています。その発酵させる菌として使われているのがブルガリア菌(ラクトバチルス・ブルガリカス)とサーモフィラス菌(ストレプトコッカス・サーモフィラス)です。
機能性ヨーグルトの大半はブルガリア菌とサーモフィラス菌のヨーグルトに、機能性ヨーグルト特有のガセリ菌、アシドフィルス菌、各種ビフィズス菌、MI-2乳酸菌などの乳酸菌が添加されているということになります。
MI-2乳酸菌の入っている「脂肪対策ヨーグルト」は量産できないので、購入するしかありません。
あーー、量産できないのか。ダイエットできないーー。
でもご安心ください。メグミルクの恵ガセリ菌SP株であれば量産できます。こちらも内臓脂肪を減らす機能性ヨーグルトです。詳しくは以下の記事をご参照ください。

今回は予想外の「死菌」で量産できませんでした。最後までご覧いただきありがとうございました。