アンチエイジングにいい食材というと様々なものがあげられます。もちろんバランスよく、いろいろなものを食べるのがいいに違いありません。アンチエイジングを抗酸化、免疫力という面で見た時に最強なものはなんなのかを調べてみました。
アンチエイジングの最強食材、それは「キムチ」です。
1.キムチが最強な理由1
老化の大敵は「酸化」です。身体は呼吸と共に活性酸素を発生させます。この活性酸素が自らの細胞を傷つけ、錆びさせることで老化を促進させます。では、活性酸素を最も除去できるものはなんでしょうか。それは「にんにく」です。
活性酸素には
1.スーパーオキシド
2.過酸化水素
3.一重項酸素
4.ヒドロキシラジカル
と4つの種類があります。
その中でも最も悪い影響を及ぼすのが、ヒドロキシラジカルです。このヒドロキシラジカルを除去できる成分がアリシンで、「にんにく」に含まれています。
この「にんにく」、アメリカ国立がん研究所が提唱する「デザイナーフーズ・ピラミッド」の頂点に位置付ける食材で、抗酸化力の強い成分から「がん予防に最も効果の高い食材」と言われています。
でも「にんにく」を毎日食べるのは難しいですよね。そこで、とりやすいのが「キムチ」になります。キムチは加熱せずに作るため、材料となる白菜や大根、胡瓜などの野菜に含まれるビタミンCを壊さずに効果的に体内に摂取することができます。
材料である唐辛子は、ビタミンAを多く含みビタミンAの素となるβカロテンも含まれています。キムチに含まれる複数の成分(ビタミンA、ビタミンC、βカロチン)は、ヒドロキシラジカルを除去するだけでなく、シミやしわの元となる一重項酸素も除去します。
美肌効果とアンチエイジング効果も期待できます。
2.キムチが最強な理由2
キムチには、植物性の乳酸菌が多く含まれ、身体に良い効果をもたらします。乳酸菌には「動物性」と「植物性」の2種類が存在します。
乳酸菌というとヨーグルトなどを思い浮かべますが、これらは動物性乳酸菌というものです。牛乳などに含まれる豊富な糖をエサとして、菌が繁殖しやすい温かい環境で育ちます。おぼっちゃまな菌ですね。ヨーグルトに含まれる動物性乳酸菌は、胃液に弱く多くが生きて腸までたどり着けません。
一方、キムチに含まれる植物性乳酸菌は、エサとなる糖が少ない野菜で育ちます。これは菌にとっては厳しい環境であり、動物性乳酸菌と比べて強い生命力を持つと言われています。まさにたくましいガキ大将ですね。
キムチに含まれる植物性乳酸菌は、胃酸や胆汁酸で死滅せずに生きたまま大腸まで届き、腸内環境をきれいにします。腸内環境が整えば、便秘が解消され老廃物を排出し美肌効果やダイエットになります。
また腸をキレイにすると免疫力が高まります。免疫力を高めることで肌の新陳代謝がきちんと進み、肌のシミ、しわを防ぐことができます。
3.選ぶべきキムチ
日本で売っているキムチがすべて発酵食品のキムチであるとは限りません。浅漬けで発酵しておらず、キムチ風味の漬物も「キムチ」として売られている場合があります。そこで「キムチちゃんマーク」のあるキムチを選びましょう。
キムチちゃんのマークがついているキムチは、「韓国の製法で作られているもの」と韓国政府が認定したものです。また、韓国の製法でなくとも、「乳酸菌入り」や「発酵しています」とラベルに記載された、乳酸菌の恩恵を受けられるキムチも売られています。
購入するときはキムチちゃんマークか、これらの文言を探してみるのがいいですね。
4.キムチのデメリット
キムチというと口臭ですね。これから人に会うという場合などはやめた方がいいですね。また多くの市販のキムチには塩分が非常に多く含まれているため、塩分を摂り過ぎないように、分量に配慮したほうがいいいでしょう。
5.食べ方の工夫
キムチの乳酸菌の弱点は「熱に弱いこと」です。豚キムチなど炒め物をする際は、熱を加えないように最後に加えるようにしましょう。
毎日摂取する場合は、1日50gを目安に食べましょう。塩分が多く含まれるため、食べすぎは禁物です。50gってどれくらいかというと、小鉢にちょっと盛る程度です。市販のキムチが200g~300gで売っているものが多いので、4~6回で食べきるくらいですね。
食卓にごはんのお供として出すのもいいですが、より効率の良い摂取方法を考えると『キムチ×納豆』がベスト。納豆に含まれるオリゴ糖が、キムチの乳酸菌のえさになるため、食べ合わせ効果が抜群です。
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